気になる歯医者の歯石取り、費用や治療内容は?歯科医師がお伝えします

ブログ
2020.03.10

「なぜ歯石を取る必要があるんですか?」「治療にはどれぐらいの費用がかかりますか?」これらは歯石除去に関して患者様からよくいただく質問です。そこで今回は、歯石を取る際の費用や方法を詳しくお伝えします。
歯石除去を含めたお口のクリーニングは、歯周病予防や見た目の改善など様々なメリットがあります。「最近歯科医院に行ってないかもしれない……。」とお気づきになった方は是非お読みください。

 

■保険適用で値段はおおよそ「3000円から4000円」

結論から書きますと、歯石除去の目安となる費用は「3000円~4000円」となります。
ただ、この値段は虫歯や歯周病の一環として保険治療した場合です。つまり虫歯や歯周病の検査を行ったうえで、治療計画を作成し、何度かに分けて来院していただく必要があります。また、歯周ポケットなどの目には見えない部分に歯石がある場合、レントゲン撮影の追加費用がかかります。

 

■そもそも歯石って何?

歯石のメカニズムは、細菌が磨き残しなどを餌としてプラーク(歯垢)と呼ばれる塊を形成するところから始まります。プラークと唾液に含まれるカルシウム成分などが組み合わさって、少しずつ石灰化したもの。これが歯石の正体です。
表面がでこぼこの歯石に様々な汚れが蓄積すると、虫歯や歯周病の進行を早めてしまいます。ブラッシングでは絶対に取れないので、歯科医院で定期的に歯石を除去しましょう。

 

■歯石があると、なにが問題なのか?その3つの理由

歯石のデメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1:歯周病の原因になる
歯石の正体は、細菌の死骸に唾液や血液の混ざった塊です。歯石自体に歯周病を進行させる要因はないと言われています。しかし、でこぼこした歯石に歯垢が付着すると、間違い無く歯周病が進行します。これが現在の歯周病研究の基本的な見解です。

2:口臭を引き起こす
口臭の原因は、生理的要因や飲食物によるものなど様々。そのなかで歯石の存在も口臭の発生リスクを高めることが明らかになっています。表面がでこぼこしている歯石は、細菌や汚れが溜まりやすくなり、口臭の元となるガスを発生させます。また、歯周病が進行すると歯茎から血とともに膿も出るようになり、口臭が悪化してしまうのです。

3:見た目の問題
歯石は見た目にもトラブルを引き起こします。特に、歯肉縁上にできる歯石は歯周ポケットに近く、血が混じる傾向にあります。すると黒っぽい色になるので、外から見て目立ちやすくなってしまうのです。さらに歯周病が進行すると、歯肉もぶよぶよの状態になるため、不健康な印象を与えてしまいます。

 

■歯石除去には様々な方法があります
歯石除去に関しては、スケーラーと呼ばれる機器を用います。基本的な流れとしては、「超音波スケーラー」で歯石を全体的に除去。その後「ハンドスケーラー」で丁寧に歯周ポケット、および歯肉縁上の歯石を取り除きます。また、歯周ポケットが深すぎる場合には「ルートプレーニング」という治療法を選択します。このようなケースでは、事前に患者様とご相談の上で処置を行いますのでご安心ください。

 

■ちなみに歯石を自分で取るのは危険です!
最近では、歯科医院で使われているスケーラーと似たような装置が通販等で購入できるようになりました。ネット上でも、つまようじや、爪でがりがりと削る方法が紹介されていることもあります。
ただ、歯科医師の立場で言わせていただくと、ご自身で歯石を取るのは非常に危険です。なぜなら、歯の構造を知らない方が、闇雲に歯石を取ろうとすると、健康な歯を削ってしまう可能性が高いからです。状況によっては歯肉を傷つけてしまう恐れもあります。

 

■お口だけではなく、身体全体に悪影響を及ぼす歯周病
歯周病菌が全身に及ばす様々な悪影響が報告されているのをご存じでしょうか。歯周病があると、糖尿病の悪化、心筋梗塞や妊婦さんの早産リスクを高めてしまうのです。また「認知症の要因の一つになっているのでは?」という調査結果も指摘されています。まさに、お口の健康を守ることが身体全体の予防に繋がります。
ただ、歯周病がある程度進んでいたり、糖尿病や心疾患の傾向を持っていたりする方、もしくは妊婦さんの歯石を除石する際は注意しなければいけません。歯肉に炎症がある状態で無理に除石を行うと、出血した際に歯周病菌が毛細血管へと入り込み、全身に拡散する可能性があるからです。

 

■「いじり歯科医院」は、歯のクリーニングと歯周内科治療を組み合わせられます
患者さんの歯周病の状態や持病次第では、ご要望があっても、すぐに歯石除去をできない場合があります。当院では、PCR検査によって、歯周病菌の種類を把握したあと、対応したお薬を飲む「歯周内科治療」を提案することも可能です。PCR検査、歯周内科治療は自費となりますが、お口の中の環境を改善したうえで安全に歯石除石を行えます。
ブラッシングだけでは絶対に歯石が取れないからこそ、定期的に歯科医院でクリーニングを行いましょう。歯石除去をしようか迷っている方は、一度当院までご相談ください。保険・自費関係なく、患者様のご要望を一番に考えた治療法を提案いたします。